遠州の不動産119

売却 コラム

実家売却の相場はどう調べる?
査定の仕組みと、無料でできる下調べ

「実家を売るとしたら、いくらくらいになるんだろう」——多くの方が、不動産会社に相談する前に、まず自分で相場感をつかみたいと考えます。今回は、無料で使える公的な調べ方と、不動産会社の査定がどういう仕組みで金額を出しているのかを解説します。

まずは自分で調べられる、無料の公的データ

不動産会社に相談する前でも、次の2つを使えば、ある程度の相場感はつかめます。

不動産情報ライブラリ(国土交通省)

国土交通省が運営する無料のサイトで、2024年4月に「土地総合情報システム」から名称が変わりました。会員登録なしで、実際に成約した取引価格や、地価公示・地価調査の情報を検索できます。エリアと時期を絞り込んで、近い条件の取引事例を見ることができます。

レインズマーケットインフォメーション

「レインズ」自体は不動産会社専用のシステムで、一般の方はログインできません。ただし、そのレインズに蓄積された成約価格データをもとに、不動産流通機構が一般向けに別サイトとして無料公開しているのが「レインズマーケットインフォメーション」です。会員登録不要で、マンション・戸建て・土地の直近の成約価格帯を誰でも確認できます。

注意したいポイント:不動産ポータルサイトに載っている「売り出し価格」は、あくまで「売主がこの金額で売りたい」という希望額です。実際に成約した価格とは違うことが多いので、相場を知りたいときは、上記のような「成約価格」ベースの情報を優先して見ることをおすすめします。

不動産会社の査定は、何を見て金額を出しているのか

自分で調べた相場感と、実際に不動産会社から出てくる査定額には差が出ることがあります。それは、査定にはいくつかの手法があり、建物の状態や個別事情まで加味されるためです。

  • 取引事例比較法:近隣の似た条件の取引事例と比較して価格を出す方法。戸建てや土地でよく使われます
  • 原価法:今、同じ建物をもう一度建てるといくらかかるかを計算し、そこから築年数分の価値の減少を差し引く方法
  • 収益還元法:賃貸に出した場合にどれくらいの家賃収入が見込めるかから逆算する方法。投資用物件でよく使われます

実家のような戸建てであれば、主に取引事例比較法をベースに、建物の傷み具合や、接道状況、日当たりなどの個別要因を加味して査定額が出されるのが一般的です。

机上査定と訪問査定の違い

机上査定(簡易査定)訪問査定
住所や築年数などの情報だけで、概算の価格を出す。数日以内に分かることが多い実際に現地を見て、建物の傷み具合や周辺環境まで踏まえて査定する。より実態に近い金額が分かる

「まずはざっくり知りたい」段階なら机上査定、「実際に売却を検討している」段階なら訪問査定、というのが一般的な使い分けです。

一括査定サイトを使うときに知っておきたいこと

複数の不動産会社に一度に査定依頼できる「一括査定サイト」は便利な反面、知っておいた方がいいことがあります。

  • 依頼した会社すべてから営業の電話やメールが来ることが多い
  • 「他社に取られたくない」という心理から、相場よりやや高めの査定額が出やすい傾向がある。高い査定額=高く売れる、とは限らない
  • 最終的にどの金額で売れるかは、査定額ではなく、実際に買い手がついた価格(成約価格)で決まる

査定額はあくまで「見立て」であり、確定した売却価格ではありません。複数の査定額を比較しつつ、その根拠(近隣の事例、建物の評価点)まで説明してもらえる会社を選ぶことをおすすめします。

掛川・袋井・磐田・浜松エリアでの相場の見方

同じ静岡県西部エリアでも、駅からの距離や幹線道路への接道状況、周辺の開発状況によって相場は大きく変わります。特に実家のように築年数が経った戸建ての場合は、建物よりも土地の価値が査定の中心になることも多く、公的データだけでは正確な金額は見えにくいのが実情です。まずは概算だけでも知りたい、という段階でお気軽にご相談ください。

実家の相場、まずは概算だけでも知りたい方へ

「売る予定はまだ決めていない」という段階でのご相談も歓迎です。近隣の取引事例を踏まえて、概算をお伝えします。

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